司法書士と本人訴訟

本人訴訟とは弁護士や司法書士といった代理人を立てずに自分ひとりで裁判を起こすことを言います。
本人訴訟の最大のメリットはなんといっても費用が安くすんでしまうこと。
この本人訴訟を支援する存在が司法書士です。
司法書士が行える業務は書類作成援助であり、裁判所の手続きは書面のやり取りが約8割以上を占めます。
司法書士へ援助を頼めば、ほとんど代理人をつけた場合と大差なく訴訟を進めることが可能になると言われています。

本人訴訟のメリットとしては進行状態を逐一本人が把握できる点も挙げられます。
判決は当然一番気になる所でしょうが、それまでの家庭や相手方の反応なども気になる所ではないでしょうか。
代理人を立ててしまうとどうしても裁判は代理人に任せきりになってしまいがちです。
精神的には楽でしょうが、もやもやする部分もあるのではないでしょうか。

次に費用に着目てみます。
弁護士を雇って高額な裁判を起こす際に、まずは着手金として多額の費用がかかります。
しかしこれはあくまでも着手金。
裁判の過程で実費が更に追加されたり、結審した際に報酬が発生するケースもあります。
例えば仮に裁判で100万円相手方から入金があったとしましょう。
この約半額程度は弁護士費用としてかかってしまうのが現状であり、それくらい弁護士をつけて裁判を起こすという事はお金がかかることなのです。
一方司法書士の場合は弁護士に比べて費用が安く設定されている傾向が強いです。
書類の作成やアドバイスだけを行ってくれる弁護士というのはまず存在しません、法廷内の活動も視野に入れての料金設定なのでどうしても司法書士に比べると高めの設定になっているようです。
訴額の大きな事件こそ、司法書士へ依頼する価値あり、検討してみる価値はあります。

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