NPO法人を設立するために必要なこと

NPO法人とは特定非営利活動法人のことをいい、日本には数多くのNPO法人が存在します。
NPO法人設立の要件としては大きく分けて三つあります。
ひとつはまず民間の団体であること、次に公益サービスを提供すること、そして営利を目的としないこと、これがNPO法人の最低限の要件になります。

しかし、非営利活動法人、非営利活動とは具体的にどのようなものなのか、よくわからない方も意外と多いのではないでしょうか。
非営利と聞くとお金儲けは一切行わないボランティア団体を連想する方もいるかもしれませんね。
しかしNPO法人でも利益を出して財産を保有すること、有料でサービスを提供すること、人を雇うことは可能です。
NPO法人とは無償で活動する団体ではないのです。

しかし事業で生まれた利益は株式会社などの営利法人のように従業員や株主に分配したりすることはできません。
利益は100パーセント次年度へ繰り越し、今後の事業費に充当しなければならないのです。

設立方法も株式会社や合同会社と異なり、行政や国の審査があります。
誰でも簡単に設立・立ち上げることができるものではありません。

所轄庁へ書類を提出してから審査の結果まで最低でも4か月はかかります。
今の株式会社が最短で一週間で設立出来てしまうのとは大きく異なる点になります。
しかもこの4か月という期間は申請からの期間になります。
必要書類の準備などを含めると相当な時間を要する手続きになってしまいますね。
NPO法人設立認証関係書類は30~40枚ほどのボリュームになりますので、素人が一日二日で作成出来る類のものではありません。
行政書士などの専門家を頼る方も多いですね。

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