NPO法人設立のメリット

よく聞くNPO法人とは非営利活動法人の略称になりますが、具体的にどのような活動が非営利活動に該当するのか、設立にはどのような要件や準備が必要なのか、一般的にあまり知られていません。

NPO法人とは、特定非営利活動促進法という法律に基づいた団体のことをいいます。
この法律や制度が整えられたのはわりと最近で1990年代後半になります。
それまでは法人格と言えば株式会社や有限会社などの営利団体ばかりで、非営利活動団体である社団法人や財団法人などの創設設立は非常に困難でした。
そのため法人格を取得せずに任意の団体として活動しているケースが多数見受けられました。

しかし阪神淡路大震災をきっかけにこれらの任意団体の活動が世の中に認められ、求められるようになり、非営利活動団体がこれからも組織的で継続的な公益活動を行っていくためにも新しい制度の創設を求める声が高まりました。
これがNPO法人誕生のきっかけになります。

NPO法人の設立は株式会社などと異なり、資金ゼロで設立する事できます。最大の特徴といえるでしょう。
しかし法律に基づいた団体なので、活動範囲や事業内容が、特定非営利活動法人促進法第二条に定める20分野に限定されますし、当然審査もあります。
書類を整えれば簡単に認証、法人を設立出来るものではないのです。
しかも、NPO設立には最低4か月もの期間がかかります。
この期間は最低、です。ここから延びることはあっても縮まることはありません。

新たにNPO法人を立ち上げたい、設立したい、そんな方は長期戦になることを覚悟の上で入念に準備をしなければなりませんね。

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