近年、ＴＶや雑誌、新聞などでもＮＰＯ法人の活動について取り上げられる事が多くなりましたが、では具体的にＮＰＯ法人がどのような法人であり、設立要件や設立に係る費用、事業の目的などはあまり広く一般に理解はされていないかと思います。
ＮＰＯ法人とは日本語では非営利組織あるいは民間非営利組織という意味合いを持つ法人であり、利益を出してもその活動目的のためだけに活動する団体のことを言います。
営利の追求よりも社会貢献を主たる目的とした団体といってもいいでしょう。

通常の企業の場合ですと事業によって出た利益は株主なり社員へ分配するのが原則ですが、ＮＰＯ法人の場合それが出来ません。このことを非営利活動といいます。逆に株式会社などを営利法人といいます。

非営利活動、この文字だけを見ると、非営利活動とは無償のボランティア活動を連想する方が多いかと思いますが、実はそれは違うのです。
ＮＰＯ法人であっても人を雇いお給料を出して、事業を行い収益を上げる事が出来ます。
しかし誰でも簡単に気軽に設立出来る法人かといえばそれは違います。
設立要件がいくつかありますし、その設立要件を全てクリアーした上で行政や内閣府の認証を受けなければなりません。

認証審査には最低でも四カ月かかりますし、書類を揃えて登記だけ行えば設立出来てしまう株式会社とは大きく異なります。
しかし設立要件をクリアーして晴れてＮＰＯ法人として認められれば、税制度上の優遇措置を受けたり、社会的信用がアップしたり、公共事業の受注が可能になったり、助成金や補助金の申請対象になる事が出来る等のメリットはたくさんあります。