司法書士が行う登記業務

街中やテレビCM、電車やバスで司法書士事務所や法人の広告を最近とても頻繁に見かけるようになりました。
しかし一般的に司法書士は他士業と比べてその資格の知名度は試験の難易度のわりには低いようにも思われます。
士業と聞くと多くの方は弁護士や税理士、行政書士を連想するでしょう。
しかし司法書士も立派な士業のひとつであり、その業務や役割はわたしたちが生活をしていく上で欠かせないものばかりです。
司法書士は登記や供託に関するスペシャリストであり、また弁護士同様法律家としての側面も持つ資格になります。
裁判所や法務局、検察庁へ提出する書類を依頼人にかわって作成できるのは司法書士と弁護士資格だけです。
代書屋と呼ばれる行政書士であっても、司法に関する部分は請け負う事ができません。
ですから広告によくある任意整理や過払い金請求を得意とする司法書士が増えてきているのです。

その他にも法務局の登記申請や、商業登記などが出来ます。
不動産売買には必ず登記がつきまといますし、住宅ローンを組んだ時も担保の登記が必要になり、逆に完済した際にも抹消登記が必要になることがあります。
商業登記の大半は会社の設立に関するものになります。
商業登記は、公に会社の資金や役員などを公表するものであり、公正な取引に欠かせないものになります。
新たに会社設立した際、本社や役員の変更、会社の清算、つまり倒産、様々な場面で登記変更が必要になってきます。

登記業務と法律業務が出来るのが司法書士という資格の強味であり、また受験資格に要件がないこともここ最近の人気につながっているのかもしれません。

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