ＮＰＯ法人とは、株式会社や合同会社などの営利法人と異なり、特定非営利活動促進法という法律の元に活動する団体、法人になります。
非営利活動法人というくらいだから、まったく営利活動を行わないのか、お金を稼がない法人なのか、名称だけを見ると一見そのような印象を与えてしまいがちですが、それは違います。
意外とＮＰＯ法人の事業目的や構成、存在意義については知られていないようにも思います。

ＮＰＯ法人も普通の株式会社のような営利法人のように設立・運営にはお金がかかります。
人を雇えば当然お給料も払います。
その法人の活動運営経費は寄付金や会費だけでは絶対的に不足してしまいます。

しかし営利法人と非営利法人との間には徹底的な違いがあります。
株式会社などの営利法人の場合は、活動で得たお金を社員や株主に分配しなければなりません。
しかし一方ＮＰＯ法人の場合は、活動によって得た利益は全て今後の活動費に充当しなければなりません。
分配することは許されません。

法律の元の組織ですから、営利法人のように簡単に設立したり法人格を取得することはできません。
事業内容が法律に沿ったものなのか、要件があるのです。
設立方法も普通の法人とは異なります。

簡単に説明するとＮＰＯ法人を設立するには審査があるのです。
必要書類の収集、作成を経てそれらを所轄庁へ提出します。
そこで審査があるのです。
原則として申請から２～４か月の間に認証あるいは不認証が決定されることになります。
株式会社設立の場合はこのような審査事項はありませんから、ＮＰＯ法人設立にはかなり入念な準備と知識、また時間が必要であるといえるでしょう。