Non-Profit Organization、これの頭文字を取ったものがＮＰＯであり、ＮＰＯ法人の正式名称は特定非営利活動法人、になります。
主な事業目的は社会貢献活動であり、団体の構成員に対して利益の分配を行うことを目的としていない＝非営利、団体の総称になります。
利益の分配が出来ないだけであり、収益事業を行うことも可能ですし、何もその活動は無償のボランティア活動に限定されるものではありません。

近年では福祉や教育、環境保全やまちづくり、文化・教育、様々な場面で、行政でも企業でもないＮＰＯ法人の活動が注目されるようになってきています。
そもそもＮＰＯ法人とは特定非営利活動促進法という法律に基づいた法人になり、設立には政府や行政の認証を受ける必要があります。
誰でも自由に登記さえすれば設立出来る株式会社とは異なり認証審査があるため、設立には時間がかかるのも特徴です。
設立要件を全て満たした上で申請してから、認証を受けるまで約四カ月もの時間を有します。
ＮＰＯ法人を設立しようと思った場合、それ相応の時間が必要であり、計画に準備をしなければならないといえるでしょう。
認証審査に四カ月もの時間がかかるため、申請のタイミングも年に数回しかありません。（行政によって若干異なる）

設立要件としては、社員が１０名以上いること、理事３名以上監事１名以上がいること、営利を目的としていない団体であること、暴力団関係者ではないこと、特定の宗教や政党を支持、あるいは非難することを主たる目的としていないこと、等等が挙げられます。
これらの設立要件を満たしていると疎明する資料と共に申請書を提出し認証を待ちます。
申請が受理されれば、所轄庁はＮＰＯ法人の名称や代表者名、事業所の所在地、定款記載の事業目的を二か月間公告しなければなりません。