それぞれの債務整理の特徴

債務整理とは、簡単に説明すると借金を整理する方法の総称になります。
債務整理の方法としては自己破産や個人再生、任意整理、最近では特定調停などいくつかの種類が存在します。
よく債務整理と聞くと即自己破産のことだと勘違いされている方もいますが、あくまでも自己破産は債務整理の中の手続きのひとつです。
逆に言えば、自己破産以外でも借金を整理する事が可能なのです。
借金に悩んでいる方の中には自宅をどうしても手放せないと方もいらっしゃるかと思います。
しかし自己破産となると自宅はおろか車の所有も許されません。
自己破産は絶対に出来ない。そう思い、終わりのない借金を自転車操業で支払続けている、そういった方は実は数多くいらっしゃいます。

しかし債務整理の中には、自宅を手放すことなく借金を整理する方法も存在するのです。
その手続きを民事再生といいます。

自己破産については知られているのにこの民事再生についてはあまり知られていないように感じます。
民事再生は債務整理手続きの中でも一番複雑な方法になります。
弁護士や司法書士への依頼の際の費用も任意整理や自己破産に比べて高めに設定傾向にあります。
それは民事再生は非常に手間暇がかかる手続きだからといえるでしょう。

民事再生を選択するには債権者の半数の同意が必要ですし、住宅ローンは残ります。
しかし自宅を手放さずに、他の借金を5分の1まで減らす事が出来るので毎月の返済負担は軽くなります。
借金の悩み、そのものが住宅ローンの場合は解決にはなりませんので適した手続きではありませんが、住宅ローン以外の借金で悩んでいる方には最適な債務整理手続きになります。

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